追跡! 魔性の女を追えっ!!
「最近なんか彼女の様子がおかしいんです。」
そんな一言から、急遽、調査開始となったのです。
誰が言ったかって?彼女というキーワードからお察しのように、依頼人はターゲットの彼氏さん。
「とにかく今日が怪しい。急いで調査をしてくれ。」
というので、彼女の自宅前に急行し、張り込む土谷と九州男児探偵。
おかしいって、いったい何が??
浮気でもしてるんかいな?
そんなことをいいながら、離れた自宅玄関をじっと見つめておりました。
待つこと1時間・・・。
彼女が出てきました。
「えっ、あの娘だよな。家から出てきたもん。」
「あの娘しかないですよね…。」
そんな会話を交わす二人。
それくらい、彼女を見た瞬間、二人に衝撃が走ったのです!
なぜかって?それは彼女の服装にド肝を抜かれたからなのです。
いわゆるゴシックロリータっていうんですかね?
黒くてヒラヒラしていて、暑苦しい感じ・・・。中世のヨーロッパのお城にいそう…というか。(いないとは思うが。)
おぉ、なんて尾行しやすい…、
しかし、
彼氏さんから預かった写真の服装は、
スゲー普通なのに、ホワ~イ?
片手で携帯電話をいじりながら、足早に出かける彼女を追いかけます。
通いなれた感じで、最寄駅までの道を歩く彼女。その間、ずぅ~っと携帯電話をいじっています。
このアツイのに厚底ブーツ姿の彼女。
よく犬のウ○コを踏まずに歩けるなぁ、と
妙な感心をしながら追いかける土谷。
ロクに前もみず、ずんずん歩いていく彼女。尾行しやすいのはいいのですが、
信号無視するのは止めようよっ!
チャリとぶつかりそうになって、
親父にどなられても無視なのかよっ!
服装も変わってますが、ココロ此処にあらず、といった趣きで、たしかに何か変なのです。
駅に着き、電車に乗り込んだ彼女。席に座っても、携帯をいじり続ける彼女。
そんな彼女の様子を視野に入れながら、携帯から事務所と依頼人様に報告メールを入れます。
そして乗換えを重ね、彼女が降り立ったところとは!?
なるほど、ここかぁ・・・・、と納得の探偵二人。
電車を乗り継ぎ、彼女が降り立った場所は、原宿かと思いきや、
魅惑の電脳タウン「アキハバラ」!
なのれす。
そして彼女はアダルトグッズを陳列してあるお店の前に移動。相変わらず携帯をいじりつづけてます。
Hグッズの前にたたずむ彼女は、なんか絵になってます…。
そして、一人…。
また一人…。
と、似たような感じの女性たちが集まり始め、黒い軍団を結成してました。
なるほど、待ち合わせネ。
でもナゼ、ここでなの!
そんな素朴な疑問はさておき、総勢4名へと膨れ上がった、黒い軍団はゾロゾロと街を歩き始めました。
黒い軍団の行き先は、アキハバラ裏観光案内に載っていそうな、ディープな場所ばかり。
電気街からオタクの街へと変貌をとげた、秋葉原の今が、よ~くわかります。
勉強になるなぁ…。
しばらくして通りを歩いていた黒い軍団が、Tシャツ in ジーンズの若者たちに囲まれました。
おぉ、ナンパかっ!?
勇気あるなぁ!
Tシャツ in ジーンズ VS ゴスロリ軍団。
二組の激突の真相をさぐるべく、近寄った探偵土谷が見たものは!
ピ ピ ッ 、
ピ ロ ロ 、
は キ ュ ー ん ・ ・ ・。
様々な電子音が鳴り響いています。
なんと軍団が若者たちにデジカメで撮られているではないですか。
緊急企画!ゴスロリ路上撮影会 in アキハバラ
の始まりです。
デジカメで撮られている彼女には笑顔が溢れています。どこで学んだのか、妙なポージングを取る子もいます。
やたらメンチ切っている子もいます…。
ものすごいニッチなアイドルなんですな、たぶん。
それにしても、
声をかける男たちもスゴイが、 撮影に応じる彼女たちもスゴイ。
っていうか、いつもこんな感じなんじゃ・・・。
あぁ、なんか理解不能…。
そして理解した時には、刻すでに遅し。
探偵二人は遠目からその様子を撮影しながら、深~い嘆息を吐いたのであります、フゥ。
そんな二組を見ていて、なんとなく彼が得たいの知れない不安に苛まれたワケがわかりました。
だって、
"萌え"がないと、
この輪に入れないからね
その後、黒い軍団は満足したのか、そのカッコでスイーツを食べ、
(もちろん店内でも浮いていました。)
帰路に着いたのでした。
おでんの自販機に、エロガチャポン、
メイド喫茶に、ネコ耳カチューシャ。
あぁ、なんかまた行ってもいいかな~と思った自分は、すでにハマリつつあるのでしょうか!?
- 2005.08増刊号 その1.魅惑のサタデーナイト尾行
- 2005.08増刊号 その2.誘惑のサタデーナイト尾行
- 2005.08増刊号 その3.疑惑のサタデーナイト尾行
- 2005.08増刊号 その4.困惑のサタデーナイト尾行
- 2005.08工作前夜の姿…
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