不審人物 THE・変な人たち
なにわ編
冬本番ですねー。
バイク乗りには辛い季節になってきました。
着膨れしたバイク便のニーちゃんたちに思わずエールを送ってしまいます。
世のオジサマ達が、ズボン下をはく気持ちをだんだん理解できるようになってきました。
張込みにはカイロが手放せない、プチオヤジ@土谷です。
年明け早々、何人かのスタッフがあちこち出張に行っていたせいで、土谷は都内の現場で大忙し。
やっとひと段落したころに、関西に出張していたスタッフが戻ってきました。
そこで久しぶりに会った先輩に、年始の挨拶がてら、みやげ話を聞くと、ナント驚きの連続!!
これは土谷日記の名物コーナー(?)「変な人たち」シリーズ(??)
に即採用せねば・・・ということになりました。
舞台は、日本全国にその名を轟かす、なんでやねんシティ「オオサカ」。
そこには全日本人を笑いと驚愕の渦に巻き込む、秘めたパワーが存在するという。
天然なのかウケ狙いなのか・・・
判断に苦しむ仰天出来事の数々(実話)をここで紹介しましょう。
その1「かんちょうオヤジ」
これは先輩があるオオサカ在住の女性に聞いた話。
遭遇場所はミナミ(~オオサカでも1、2を争う繁華街~)。
その女性が歩いていたところ、いきなり後ろからカンチョウをされたそうです。
二本指を突き立てた姿は、印を結ぶ修験者の如く、
気配を完全に殺すサマはまるでゴルゴ13の如し。
背後から完全なる攻撃体制を整えたオヤジは、狙い済ました一撃を放つ。
被爆した女性は意外な盲点からの攻撃に、ただあっけに取られるのみ。
その隙に怪鳥のように素早く逃走するオヤジ・・・。
キャーと叫ぶヒマも与えられず、オヤジの後姿を見送る女性。
悲しいかな、コッポラ映画を彷彿とさせるこのワンシーンに気付いた観客は皆無でした。
果たしてこのオヤジの目的はなんなのか?
左右の人差し指を鼻孔に差し込み、悦楽の表情を浮かべているのか!?
はたまたメモ帳に今日の狩りについての記録を書き込んでいるのか!?
土谷の名推理は迷宮へと向かいました・・・。
その2「快楽の求道者」
これは先輩が目撃した話。
目撃場所は新大阪駅。
マンモス都市「オオサカ」の玄関口に当たる場所。
新幹線を降りて、JR神戸線へと乗り換えようとホームに下りた先輩。階段を降り切った先にはなにやら人だかりが・・・。
好奇心旺盛な先輩は重い荷物を抱えながら、人ごみを掻き分けるとそこには一人のオヤジがホームに直にうつ伏せになってました。
あらっ、行き倒れ?
早く駅員さん呼ばないと・・・。
この人たち(周囲の人だかり)もボッーと見てないで行動しようよ!
なんて思って、少し近づいてみたら、
何か蠢いている・・・。
さらにオヤジの様子をよ~く見てみると、
腰がヘコヘコしている・・・(汗)
明らかに痙攣している動きではなく、意識もハッキリしている様子。
細くなった先輩の目には、一心不乱にホームを陵辱するオヤジが映っています。
心なしか、入線する電車の音が悲鳴に聞こえます。
電車のドアが開き、吐き出された乗客と入れ違いに乗り込む先輩。
窓から律動オヤジを見送り、そっと心の中で一言。
(気持ち良さそうやな~)
さすが土谷の先輩です・・・。
その3「キャッチー×キャッチー」
これも先輩が目撃した話。目撃場所は大阪市○○区△△駅付近。
マンモス都市「オオサカ」を支えるベッドタウン。
調査の合間の待機時間をファミレスに入って潰すことにした先輩と遠藤。
広々とした店内の一角の4人席に案内され、とりあえずドリンクバーを注文。
粘りの下準備に入ります。
1杯のホットコーヒーで暖まったところに、耳に飛び込んでくる女性の声。早口の営業トークが先輩のテーブルの前と右横からサラウンドで聞こえてきます。
顔を上げて周囲を見渡すと、なにやら1人の女性が2人の女性に説明している様子。
会員、ポイント、上級会員、友達も誘って・・・
健康、美容、入会金、契約書・・・
意味ありげな単語が飛び交ってます。
どうやら健康食品の勧誘のようです。
しかも2箇所同時開催というゴージャス版!
流れるような口調は、お見事!の一語につきます。
よく聞いていると同じ話の繰り返しなのですが、朦朧としてきた相手の脳味噌には、スポンジのように滲みこんでいる様子が手に取るようにわかります。
騙されてるって!
騙されてるって! 絶対!!
遠藤の心のささやきも空しく、彼女たちは契約書にサインをしっかりとし、頑張っていきましょう!と笑顔で話す勧誘員に、大きなうなずきで答えたのでした。
そんな勧誘員の姿を見て、先輩はこう思ったそうです。
(うちの工作員に欲しいなぁー)
さ、さすが土谷の先輩です・・・(汗)
その4「沈黙の艦隊」
これも同じ時刻に同じ場所で目撃された話。
カシマシ勧誘員のすぐの側のテーブル席に座っているオッサン4人。
作業着、ジャージ、ネルシャツにチノパン、薄いコート
と服装はマチマチ。
テーブルの上にはティーカップが4つ。
口をつけた様子はなし。
それぞれ沈痛な面持ちで腕組みをしているが、
しかし決して寝ているわけじゃない。
ただ押し黙って、微動だにしない。
そのまま時間が過ぎること1時間・・・。
彼らが口を開くことは全くなく、カップに口をつけることもまたありませんでした。
考える人愛好会に入っているとも思えず、動かざること山の如し、と風林火山の教えに感化されているとも思えない。
彼らにいったい何が!?
何が彼等をそうさせたのか!?
時代や、時代が悪いんや。
たぶんそうです。メイビーそうです・・・。
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