ヴァージンロードへの道程
結婚工作秘話
こんにちわ。土谷一樹です。
ちょっとしたお知らせです。
6/20(金)夕方5時から放送のテレビ朝日系列「スーパーJチャンネル」。
当番組の特集コーナーで前回お話したストーカー対策について、「密着取材」形式で弊社が取り上げられます。
もちろん依頼人様に許可を得た上です。
残念ながら土谷は出演しなかったのです・・・カケラも。
皆さん見てくださいね! (カラ元気)
ところで6月といえば皆さんナニを思い浮かべますか?
やはり梅雨ですか? それとも祝日の無い月?
ロマンティックにジューンブライド?(ボクには一切関係ありませんが… 泣)
サラリーマンの皆様なら真っ先にボーナスが心に浮かぶのではありませんか。
ボーナス。ボーナス。 別名:夏季賞与
あぁ~、いい響きですね~。
土谷にはこれまた縁の無い話ですが、逆に使い途に興味がありますね。
みんな何に使うのでしょう?
やはり貯金が一番ですかね。金利が高い貯蓄プランを調べ上げておいて。
溜まったローンの返済なんていうのもありますかね。
パッと使うのも楽しいでしょうね。旅行に行ったり、競馬で一発勝負かけたり、前から目をつけていたブランド物も購入したりと。
夢が広がりますねー。
人によっては婚約・結婚指輪の購入なんてのもあるかもしれませんね。
そう考えるとボーナスは、ジューンブライドになるための貴重な資金源でもあるわけですねぇ。
前回の最後に結婚について考えさせられたので、今回は正面切って「結婚」をテーマにお話しましょう。
欧米並みに離婚率が増加傾向にある日本にとっても、いまだに結婚は
「人生の一大イベント」
であることは間違いありません。
相手をよくよく吟味し、この人となら・・・と決断するまでにも様々な迷いや悩みがあることでしょう。
また結納や知人への通達、結婚式、披露宴、各種届出などなど、やることも山ほどあるようです。
先達の自慢話にしか聞こえん苦労話を居酒屋で聞かされている土谷ですが、周囲を見渡すといつのまにか独り身の友人が減ってきています。
勝ち誇ったかのような表情で送られてくる「私たち結婚しました」ハガキや子供とのスリーショット写真入り年賀状などが知らず知らずの内に、勢力を増してきているような気がします。
ところで興信所の業務には、やっぱり「離婚」、「浮気」、「不倫」といった
"人生マイナス系キーワード"
が欠かせません。
しかし「結婚」というコトバが存在するのも確か。
婚約者の素性・素行調査などはその典型でしょう。
変わったところでは、彼(彼女)と結婚したいのだが、なんとかなりませんか?
などの相談もあるのです。
何を言ってるんだ??
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
・付き合ってン年にもなるのに、なかなか結婚に踏み切ってくれない彼。
・海外留学ばかりしていて落ち着かない彼女。
・両親が強く反対していて困っている
など。
結婚の話になると話題をそらしてしまうとか、ダマリこんでしまうので、慌てて「気にしないでね」と心にも無いフォローを入れることになる…。
結婚への道程はほど遠い…。
そんな状況も人によってはあるわけです。
いつまでももたついていると歳ばかりくってしまうし、周りはどんどん片付いていって、自分独り取り残されてしまう…など
焦る気持ちが加速します。(ボクもそう…)
そんな状況を打破したいアナタのお手伝いをするのが「結婚工作」なのです!!
結婚にこぎつけるまでのプロセスを細かくプランニング。
ターゲットに結婚におけるメリットをアピールする傍らでデメリットを削っていく…。
必要ならば結婚式のスピーチまでやってしまう徹底ぶりです。
依頼人・ターゲットの現状や人間関係の把握はもちろんのこと、
両親の性格までも考慮していかなければなりません。
結婚プロデュースとでも言い換えた方が分かりやすいかもしれませんね。
それでは、以前受けた事例をご紹介しましょう。
依頼人は29歳の女性。
短大を卒業後、5年ほど事務系OLをやっていて、退職後、派遣社員となりました。
OL時代には結婚を考えた男性もいたそうですが、結局うまくいかず別れることに…。
今更若い子達に交じって合コンをする訳にもいかず、親が薦める見合い話にはあまり気乗りしないし…。
そこで辿り着いたのが、出会い系サイト。
日々の仕事の合間に異性を探すようになりました。
何人かに会い・別れ、そしてやっと素敵な彼に出会い、付き合うことに。
しかし彼と知り合ったのが出会い系サイトということもあり、他の人にも言えず、また彼のこともどこまで信用していいのか、などの不安に苛まれたそうです。
そんな状況の中で、彼のことを調べて欲しいと依頼してきたのです。
この時点ではいわゆる「メル友裏取り調査」でした。
彼は、とある会社の営業マンで、彼女より一つ年下の28歳。
趣味はサッカーの独身男性。
都内近郊で実家暮らしをしており、乗用車を所有しているとのこと。
会うときはいつも仕事後で、土日はたまにしか会ってくれない。
彼の友達も紹介されることもなく、ちゃんと彼女として扱ってくれているのかとても不安…。
そんな彼が本当のことを言っているのか、また他に交際相手がいるのかを調べて欲しいといった内容でした。
データから住所を割り出し、現地を下見。
さらに勤務先を特定。
この時点では彼の申告にウソはありませんでした。
あとは交際女性の有無です。
出会い系に手を出すような男性は、やはり遊んでいる人が多いのは事実ですが、彼は彼女に対して、「出会い系はもうやめた、やる必要無いわけだし。」と言っていたそうです。
そんな言葉を聞いても不安になるのが、乙女心なのでしょうか…。
週末を中心に彼の素行調査を行いましたが、特に怪しい点は見当たりませんでした。
そこで今後の工作も踏まえて、彼に接触することに。
彼はあるJリーグチームの熱心なサポーターという、入りやすい接触ポイントを持っていました。工作員も早速サポーターへと変身。
揃いのユニホームに袖を通してスタジアムに何度も足を運び、一緒になって歓声を上げ、なんとか彼に接触。
試合後の飲み会で、彼の好きな選手をネタにして意気投合しました。
男同士の会話が続くとオンナの話になるのは世の常。
工作員がまず、自分の恋人に浮気がばれたという作り話をフリとして話し、彼の女性関係を聞き出します。
人は相手に秘密めいた告白をされると、友情の証として自分も何か言わなければ…と
思ってしまう、いわゆる心理作戦ですね。
半年前に彼女と別れ、寂しくなって友人と遊び半分で出会い系サイトをやってみた、とテレながら話してくれました。
そんな形で知り合った今の彼女だが、真剣に付き合っていること、自分や相手の年齢も考えてそろそろ落ち着きたいと考えていることなどを聞き出すことに成功しました。
そこで工作員が
「出会い系かぁー。今風だよね。でも両親とかには言いづらいよねー。」
と誘いの水を向けると
「そうなんだよ。友達にも言ってなくてさ。みんなに紹介しづらいんだよね。」
と嬉しい(?)答えが…。
「なんならオレが紹介したことにしてやろうか?」
その言葉に彼が食いついてきたのは言うまでもありません。
「ありがてー。速攻彼女を紹介するわ。彼女に友達を紹介したことなかったしさ。」
かくして依頼人・ターゲット・工作員の三者が勢ぞろい。
ターゲットから依頼人をあらためて(?)紹介されたのです。
もちろん事前に依頼人と工作員は連絡・打合せ済みです。
そこで彼女の両親はとても厳しく、彼女が出会い系サイトで彼と知り合ったなどと口が裂けても言えないことを改めて強調してもらい、シナリオにのせていくわけです。
彼女は短大のため同じクラスというわけにはいかなかったので、あれこれ考えた結果、喫茶店バイトの仲間という設定に。
現在、他のバイト仲間とは連絡はとっておらず、そこからバレることは無いからといった理由です。
彼とはサポーター仲間で、友人である彼女を紹介した。
工作員が二人を引き合わせ、サッカー観戦に連れて行ったりするうちに仲良くなり、付き合い始め、今に至るといったストーリーです。
その後工作員はお二人の両親にも挨拶し、シナリオ通りの説明を行い、ほっと一安心。
二人はうまく6月入籍というわけには行きませんでしたが、無事結婚。
当世風のジミ婚だったので、スピーチはありませんでしたが、年賀状までいただきました。(工作の一環ですが)
その後工作員は彼に対して海外転勤になったことを告げ、フェードアウト。
かくして長きに渡った工作は幕を閉じたのでした。
今回の費用としてボーナスを使用した彼女。
幸せを掴むため、こんな使い途もあったわけですね。
長々と書いてきましたが、自分を振り返ると結婚どころか相手もいねぇ、カネも無い、ボーナスもねぇと、
まさに
ナイナイづくし!!
もう振り返りません。
いや、振り返りたくない(泣)
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