修行記|探偵らしい探偵がいない理由

探偵らしい探偵がいない理由

皆様こんにちは。
探偵になってからというもの毎日が慌ただしく、気づけばあっという間に夏が終わってしまいました。
寒すぎず、暑すぎず、張り込み日和な季節がやってきますね。
さて、前回「探偵BARアンサー」でよく聞かれる質問の中から「探偵に何が大事か」について書きましたが、今回はもっと基本的な部分の話です。

アンサーでお客様と探偵話をしていると、必ず「本当に探偵なの?」って質問されるとお話ししたと思います。
この質問自体はウチのスタッフの誰でも聞かれることなのですが、
私の場合20代という年齢的な部分と、前職でバーテンダーをしていた経験があってなのか、その質問のあとに「バーテンの方が合ってるよね。」だとか「渋谷とかにいそう」等がくっついてきます。
これはいわゆる「皆様のイメージする、探偵には見えない」という意味なんでしょうが。
私、これでもれっきとした探偵なのです。

大多数の人?が抱える探偵のイメージはきっと「強面中年男性」で「ロングコート」着て「パイプ」を咥えている。
危険はあるが、依頼者のために身を張って、警察と協力して難事件を解決する。
こんなイメージでしょうか。きっと映画やドラマの影響が強いと思われます。
というか生身の探偵と接する機会なんてなかなか無いですもんね。

実際に映画の世界のような派手な事件は調査しません。(日本の探偵には捜査権が与えられていないため、当然刑事事件などに関与することはできないのです。)
調査業とは非常に地味なお仕事なわけです。
そもそも現実的に、そんないかにも!なわかり易い探偵がいたら怪しくて尾行どころじゃありませんよね。
「あ、あそこに探偵みたいな人がいる。」なんて指差してい言われたら、たまったもんじゃありません。
むしろそう言われないために、私達は気をつけているんですよ。

相談の内容によって対象者となる人物の状況(職業・年齢・行動範囲・趣味等々)も違います。もちろん状況に合わせて調査員も身なりなどの雰囲気作りはします。
でも、そんなことせずとも最初から自然に溶け込める調査員がいたらそのほうがいいですよね?
そのようなことから弊社には20代~50代の幅広い年齢層の男女スタッフがいます。
住宅街に居て主婦にしか見えない40代の女性探偵。スーツを着こなしオフィス街に溶け込む30代男性探偵。そして「渋谷とかにいそう」な20代の私(笑)
もちろん探偵業にはそれなりの調査能力が必要とされるのですが、それと同時に、ある意味ルックスも重要な要素の1つなのです。
目立つ人、お断り。普段派手な格好をしているスタッフも、調査の時には地味な人間に扮します。

つまり素で「探偵に見えない。」「ほんとに探偵なの?」と聞かれるという事は、ある意味でとてもいいことなんでしょう。
まだまだ修行中ではありますが、探偵とは奥が深い職業だとしみじみ感じております。

それでは今日はこの辺りで。またお会いしましょう。

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