修行記|探偵を目指したわけ

探偵を目指したわけ

4月になり、就職してからちょうど一年になりました。
どんなにやる気があっても仕事がうまくこなせず悩むこともありましたが、まず一年、脇目も振らずに突っ走ってきました。
ここで今回は、私がなぜこの仕事に就こうとしたのかをお話ししたいと思います。

幼いころから長い間、私はカウンセラーを目指していました。
周りの悩んでいる人達を見ていて、「私に何かできないか」と常に考えていた結果、その夢にたどり着きました。
そのために大学では心理学を学び、専門の本を読み漁ってきました。
勉強しながら、知人の相談を聞きながらいつも考えていたことがあります。
「その人の話しを聞くだけじゃなく、もっと自分に何かできないか・・・」と。

カウンセラーとは、「うんうん、辛かったね」と聞いて、客観的な視点からアドバイスをします。
悩みを人に話すことによって、自分の中で整理や発散ができ、更にカウンセリングによってその人に合ったアドバイスを受けます。
その結果「話してよかったな」と思える人もたくさんいることでしょう。

しかし、カウンセリングには問題点があります。
それは、カウンセラーによって相性があり、ほとんどの場合相談期間が長期に及ぶということです。

相性というものは、カウンセラーのみならず医療関係やどんなサービス業にでもあります。
飲食店であれば一度来店してみて、「こんな店不味くて二度と来たくない」と思う人もいれば「美味しかったからまた行きたいな」と感じる人もいるでしょう。
カウンセリングも同じように、自分に合った先生を探すしかないのです。

人の気持ちですから、一度話しただけで悩みが解決!なんてほぼないでしょう。
何度も何度も通うことによって、少しずつ解決に導かれるのです。
カウンセリングの現場を見ると、ほとんどの人が何年も通っている現状です。
しかも一度の費用は安くありません。
最終的に相談者が満足すれば万々歳なのですが、やはり期間が長いとどうしても先が見えなく不安になってしまいます。
途中でカウンセリングを止めてしまう人も多いでしょう。
この問題をどうにかできないか、と私は考えていました。

このような書き方だと、カウンセラーを馬鹿にしていると語弊があるかもしれませんが、決してカウンセリングは解決に導かれないという意味ではありません。
悩みを聞いた後のサポートには限界があり、どうしても全ての人のためにはなると言い切れない職業だなと思っています。
そしてもちろん万人受けするような職業はありません。
カウンセリングが悪いというわけではなく、私は悩んでいる人と言葉でやりとりをするだけでは、まだまだ物足りないと感じるのです。

結論、話を聞くだけでは足りない人も中にはいるんだ、その人のために行動してあげることも必要だ、という考えに至りました。
何か不安があるのであれば一緒にやってみることから始めたり、悩みを他の何かで補えるか発見させたりなど、
実際に行動することによって新たな道が開けると気付いてほしいのです。

好きな相手に恋人がいるのか気になって夜も眠れない。
元恋人のことを考えると食事も喉を通らない。
旦那に暴力を受けているけれど、何も反抗をすることもできない。

このように、話すことによって解決の方向にいくとは限らない問題もあります。
実際に動かなければ一生解決しない悩みもあるのです。
そのような問題について、何かできるのは「探偵」だと知った時、「私にできることはこれだ!」と思いました。
所詮自己満足かもしれませんが、長年悩みに悩んだ末に、私が誰かの役に立てる仕事だと考えた結果です。

探偵は全ての悩みを解決できるというわけではありません。
もちろんカウンセリングが一番最良の解決方法という人もいます。
ただ、探偵業は今の私にできることであり、今後、更に悩みを抱えた人の更なる解決方法を探していきたいと思っています。

夢が叶った今後の私の目標は、探偵職とカウンセリングを併せた新たな職業を立ち上げることです。
悩み相談にきた人に対して、一番の解決方法は何か、色んな視点でアドバイスをしたいと考えています。
綺麗ごとのようですが、私が生きている役目だと思っています。
まだまだ半人前で、目標も不明瞭なところがありますが、今後も人のために役立つ仕事をしていきたいです。

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