コラム|恋愛サポートマニュアル~映画編~

恋愛サポートマニュアル~映画編~

先月の『恋愛サポートマニュアル~カラオケ編~』に引き続き、今回は映画デートでのワンポイントアドバイスを書いてみようと思います。

不特定多数の人たちと暗闇で数時間、同じ時間を共有する。
映画館って、日常の中の非日常的な空間だと思うんですよ。
映画オタクのわたしが、映画デートで楽しい時間を過ごせる秘訣をお教えしましょう。

映画は不思議なもので、内容そのものよりも、いつ、どのようなシチュエーションで、誰と、どのような気持ちで鑑賞したかっていう記憶の方が心に残るものだと思うの。
素敵な思い出の一作品を残すためには、どうすればいいのか・・・?

わたしの場合、対象者とのデートサポートで映画鑑賞をすることがよくあります。
通常、出会って2、3回目のデートで行くことが多いかな。
基本的に1回目のデートでは食事をしながら、情報収集と工作員に興味を抱かせる作業がメイン。
注意すべき点はいくら相手のことが知りたいからといって、質問攻めはご法度。
まずは、警戒心を取り除き、リラックスさせて、相手が話しやすい環境を作ります。
そして、こちら側の身の上を小出しにして伝え、相手の心を開いてあげる。
相手が口を開き始めたら焦らずに、会話にメリハリを付けて、コントロールしていくの。
何事も押し引きが大切。
サポートの場合だと、事前に依頼人さんと今後の展望を踏まえて、どのような情報を聞き出すのかを打ち合わせておくんです。だから、接触サポートの際は打ち合わせで決めたことを念頭に置いて、自然な形で情報を引き出すようにしています。ストレートに聞くだけなら誰にでもできるけど、それじゃ相手に不信感を与える可能性もあるし、スマートなやり方じゃない。
工作員は、相手の3歩先を見るようにして、会話の流れを予測し、話を進めて行くようにしてるんです。実際のデートの場合はそこまでシビアになる必要はないけれど、感情的になり過ぎずに会話を楽しむように心掛けてみて下さいね。

1回目の接触で情報収集をしつつ、次のデートへ繋げます。

映画デートの利点は対象者と同じ時間を共有できる上に、共通の話題が持てること。
1回目のデートである程度、対象者の情報を引き出したら、精神的な部分での絆を深めるためにも、映画をチョイスすることが多いんですよ。だから、付き合いたてのカップルはもちろん、倦怠期気味のカップルにもおススメ。会話のキャッチボールはとっても大切な行為だと思うよ。

まずは劇場と作品選び。
個人的には昭和初期に作られたような、ボロイ劇場で昔の映画を味わうのが好きだけど、一般的なデートでは避けた方が賢明。つまり、自分の趣味に走りすぎてはダメだってこと。作品選びも同じ。自分ひとりが楽しめるものでなく、相手のことを考えてチョイスするようにしましょうね。

シネコンが普及してくれたお陰で、地方都市でも気軽に映画鑑賞ができるようになりました。
おまけにレディースデーやレイトショー割引をうまく利用すれば、お財布にも優しいし(笑)。
シネコンは複数の作品を上映しているので、その場で何を見るか決めるってこともよくある話。
そういう場合、事前に上映作品のリサーチをしています。行き当たりばったり風に見せかけても、事前に知識があるのとないのとでは心の余裕が変わってきますからね。

無難に行くなら、オオバコで大作をチョイス。
例え駄作だったとしても、話題性がある作品ならば、雑誌やテレビのネタもたくさんありますからね。ただ、ヒット作だと満員で立見なんてことも・・・。
だから事前に席予約ができるようならば、しておいた方がベター。
逆に単館系の映画館でお洒落に攻めるのもアリ。都内には数多く単館系の劇場があって各々、コンセプトを持った作品選びをしているし、個性的な空間造りをしています。
ただ、単館系の作品は相手の趣味をよく理解した上で決めないと、上映後に気まずい雰囲気が流れる可能性が大なので気をつけてくださいね。

余談ですが、「対象者が見たい!」という作品を見ると、かなり高い確率で駄作が多いんです。
エンドロールが流れた時の対象者の気まずそうな顔は印象的。
そんな時はどうするか?
無理にフォローしても相手は落ち込むだけ。
だから、全体の総評をするのではなく、印象的だったシーンについて突っ込んで話したり、登場人物の設定や衣装や性格的な話題をフルようにします。
そんな時の為にも、事前に作品の情報を頭に入れておく作業は必要なんですよ。

映画を見た後は食事をしながら、楽しく会話。
映画の内容をネタに対象者の情報を聞き出したりもします。
「もし、○○君があの主人公の立場だったら、どうする?」
とか
「ヒロインは○○君的にはアリ?」
とか。
これは結構、自然に情報収集をすることができて良いですよ。
相手の答え方なんかで、内面的な部分が見えてきたりするんだよね。

今回はデートで成功する料理を紹介。
ズバリ、『ドライカレー』。

・みんなが大好きなカレー=自分の趣味に走らない(一般人の感覚を忘れずに)。
・ドライカレー=一般受けする物を選んでも、自分の個性を光らせる。そして、どんな状況下に置かれても、感情的になり過ぎず、ドライな部分を持っていればOKってことで。

因みに、このドライカレーは色んな食材が隠れています。
そう、噛めば噛むほど味が出てくるんです。
ちょっと刺激的で一筋縄ではいかない、そんな女性を目指してみるのもいいかもしれませんよ。


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