コラム|プロに任せられない、そのワケは…

プロに任せられない、そのワケは…

「手段、方法はお任せください! 弊社はプロですから!」
何とも頼もしいセリフです。しかし、これってどうなの? と感じません?
悩んでいない人やトラブルを抱えていない人が探偵社の門を叩くはずはないですよね? 
つまり、困っている人ばかりが相談するワケです。
その思いはひとつ。ワラをも掴む気持ちというやつです。
そんなときに「お任せください!」なんて言われたら、その気になりません?
しかし、現実は、それほど甘くないのです…。厳しくて当たり前なんです。

哀しいことですが、この業界には、悪徳業者も多数、存在します。
元々、悪いヤツらなんですから、はじめから騙す気マンマンなワケです。
依頼さえ取ってしまえば、やらずボッタクリなんて当たり前。
困っている人に大丈夫ですと言えば、依頼なんてカンタンに取れてしまう。
悪いことをしようとしている人間には、こんなオイシイ市場はないでしょうね。
コワイ話ですが、これも現実です。

では、悪徳業者を見分けるにはどうしたらいいのか?
経験則からお答えすれば、具体的にいくつかのキーワードで判別することは可能です。
そのひとつが、前述の「お任せください! 弊社はプロですから!」です。
今回は、"お任せできない"理由について掘り下げてみたいと思います。


●具体的な方法を教えてくれない業者は怪しい!

ただの調査でさえ、不確定要素はあります。
たとえば、尾行していた対象者が、急にタクシーを拾った場合などです。
ドラマのように、都合よく空車のタクシーが現れるとは限りません。
対策を講じていなければ、後続のタクシーを拾えなかった時点で終わりです。
対策とは、そうした可能性も考慮してバイク要員も手配しておくという方法ですが、
予算が少ないため、バイクまで用意できない案件もあります。
そういうときに限って、対象者がタクシーを拾うことが多いから不思議です…。

いや、何が言いたいかというと、調査ですら100%の確実性がないのですから、
もっとデリケートな復縁や別れさせなどのサポートに関して、
「大丈夫だ」などと言い切れるのはおかしいということなんです。

別れさせる場合、対象の男性に女性スタッフを近づけて落とすという方法があります。
ハッキリ言って、馬鹿でもわかる単純なやり方です。馬鹿でもわかるということは、
世の中、そんなに単純な方法が万事、通用するはずないということの裏返しなのです。
そこまでは気付いて、相談者が、別の方法を尋ねたとします。
しかし、まがい物の悪徳業者に具体的な方法の提案など、できるはずがありません。
そんなとき、話をはぐらかすのにもっとも有効なセリフがあるのです。
そう。「プロにお任せください!」です。

プロなら何でもできるの? 冷静に考えてください。このロジックでおかしいですよね。
たとえば、タイガー・ウッズに、ホールインワンを要求したら、一発で入れられるの?
メジャーの4番を張る松井にホームランを打ってくれと頼めば、打てるの?
答えはNOでしょう。スポーツならわかりやすい。これが、サポートだとわかりにくい…。
神様でもあるまいし、「お任せください!」の一言で片付けるなって感じです。

そこで、アドバイス。相談するときは、必ず具体的な方法を聞くべきです。
何も提案できない。あるいは、ひとつの方法に固執するようなところは要注意です。
調査・サポートも、物を買うのと変わりません。つまり、物だと考えればいいのです。
ハッキリ言って安い買い物ではないのですから、慎重になって欲しいと思います。
捨てるほどお金がある人はさておき、性能も知らずに車を買うなんてことはない。
それと同じことです。じっくり、納得がいくまで話さなければダメですよ。
正直に仕事をしている業者は、リスクをきちんと説明するものです。
そりゃそうだと頷けることを言うものです。
つまり、納得できるワケです。
それが弊社なんです! 

…とまでは言いませんが、少なからず、お褒めの言葉はいただいているもんで。
以上、多少、天狗気味の大阪ナニワ探偵でした。


大阪ナニワのブルース

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