コラム|探偵だって『24-トゥエンティー・フォー』

探偵だって『24-トゥエンティー・フォー』

担当案件を抱えつつ、アンサーではバーテンダー…。

しかし、時間は作るもの。

最近、ハマってたものがあってね。
これだけは、どんなに辛くても観てしまう。
今さらかも知れないけど、それが

『24-トゥエンティー・フォー』

なんだなぁ。
よーやく観終わったよ、シーズン3。
本国、アメリカではシーズン4が開始されたそうな。
まだ、やんのかい! 
いつも、いいとこで終わっちゃうイヤラシイ作りだから、ついつい観てしまう…。

毎度、徹夜だよ徹夜!

オレったら、ガマンの利かないタイプだからさ。
新作が出る前日の夜、棚に並ぶ瞬間を見計らってレンタルビデオ屋に走るワケ。
で、ゴソーっと借りてしまうんだなあ。
しかし、時間がなくて観れないときもしばしば。ところが、返しちゃうとなかなか借りれなくなるから、キープっちゃう。
トーゼン、延滞料金もかさむ…。
ツライ。でも、おもしろいから満足してしまうのだ。

え、観てないの? 

そりゃダメだよ! 
ゼッタイに観た方がいいって! 
最近、カロリー・メイトのCMでもモチーフにされてるくらい有名なんだからさ。

ドラマの主人公はジャック・バウアー。
毎回、『ボクの名前はジャック・バウワー…』っていうプロローグではじまるから、いやでも覚えちゃう。

このジャックがなかなかすごい経歴の持ち主。
元デルタ・フォースの部隊長、特殊諜報員として、海外での秘密活動経験が豊富。
その腕を買われ、現在は、テロ対策ユニット"CTU"のロサンゼルス支部長として活躍しているという設定。

まあ、この"CTU"っつーのは架空の組織なんだけど、ジャック・バウワーを演じているのがキーファー・サザーランドというところがミソ。
さすが、銀幕のスターは演技がうまい。
強烈な説得力でジャックの存在感をアピールしてるもんなあ。
そこいらの海外テレビドラマとは、この時点で違うよ。すでに。

しかし、何より優れているのは、そのプロット。

ジャック・バウワーというキャラクターは、正しいと思ったら本部の指示など無視して暴走するスタンド・プレイヤー。
上司にとっては煙たい存在なのだが、ほかの人間には不可能なミッションをこなし結果を出す男だから、最終的に筋が通ってしまうのだ。
このジャックを軸として、様々な人間関係がからみ、リアル・タイムで進行していくという画期的な作り。

つまり、『24』というタイトル通り24時間の話を描いているのだ。

スゲー発想。で、肝心のストーリーだが、シーズン1では、仲間に裏切り者がいるという状況の中、奥さんと娘を誘拐され、生きて返して欲しければ大統領候補を暗殺しろと脅される。

しかし、めげずに家族を救出。
同時に大統領候補暗殺を阻止すべく働くなんちゅう無茶なことをやってのける。24時間以内にだよ? 

スゲー! 

シーズン2では、第三次世界大戦に発展する核戦争の危機を回避しつつ、テロ実行犯を追い詰める離れ業をこなし、シーズン3になるとバイオ・テロの脅威からアメリカを救っちゃう。

これ、全部、24時間以内。

スゲー、スゲー!

と、まあこう書くと荒唐無稽な話に登場するスーパー・ヒーローみたいに聞こえるかもしれないけど、実際は違う。
いやっていうくらいのリアリティーがあるからスゴいのである。
実際に起きてる事件のような雰囲気さえ漂っているのだ! 

加えて、興味深かったのは、"CTU"の装備。

さすがは国家機関。

・ シールをペタっと貼るだけの超高性能マイク。
・どこの監視カメラにもアクセスできちゃうウラ技。
・オンタイムで追尾可能な超高性能GPSモニターシステム。
・相手の携帯電話に任意の着信番号を表示できちゃうウラ技。
・どんなセリフでも本人がしゃべってるように音声を作れちゃう装置。

などなど、どれもこれも探偵だったらチョー欲しくなるような優れモノが毎回、登場する。全部、欲しいよ。

しかし、現実の探偵は、現場で知恵を巡らせて挑むしかない。

限られたツールでね。

そして結果を出していくのだ。

その意味では、オレも"チョット・バウワー"な感じ。

朝から朝まで、こっちもリアルに『24』なのだ!


大阪ナニワのブルース

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