コラム|彼のこと・彼女のことは一番理解している?

彼・彼女のことは一番理解している?

別れさせ工作や復縁工作の対象となるのは、依頼者様の(元)交際相手であることがほとんど。
そのため、「工作を成功させたい」という気持ちから、多くの情報をいただくことができます。
これは、私達としてもありがたいこと。
情報が乏しい中で行うより、豊富にあったほうがやりやすいのは当然です。

しかし、その一方でやっかいなことも。
「依頼者様バイアス」。
そう。いただいた情報にはバイアスがかかっているのです。
「私は付き合っていたから、彼のことは誰よりも知っている」
「5年も同棲していたのだから、彼女のことは何でも知っている」
そういって自信を持って伝えてくださる方も、中にはいらっしゃいます。
確かに、他の人よりは知っているかもしれません。
でも「全てを知っている」と思い込んでしまうのは、危険ですよ。

考えてみてください。
あなたは、恋人に自分の全てをさらけ出しているでしょうか?

付き合い始めは、自分がよりよく見えるようにふるまうでしょう。
そのため、全てをさらけだすなんてもってのほか。
では交際期間が長くなったらどうでしょうか。
よく言われるように、化けの皮がはがれる、本性が現れるというのも確かです。
ただ「何が相手を不快にさせるのか」まで理解できるため、逆に「上手くやっていける」とも言えます。
人は誰しも、人に好かれたいもの。
みすみす自分の評価を下げるような行動はとりません。
人の防衛本能も働き、無意識にも、利害を考えた発言や行動になってしまうのです。

ですから、人の評価というのはどうしてもバイアスがかかってしまうものなのです。
Aさんの見るMさん、Bさんの見るMさん、Cさんの見るMさんは、全て異なるはずです。
Mさん自身のAさんに向ける顔、Bさんに向ける顔、Cさんに向ける顔が違うのですから。
それが[画像1]のようであるか、[画像2]のようであるかはわかりません。


画像1


画像2

また、こういう場合もありえます。

画像3
さらに、AさんがMさんの彼女だったとして、こういう形も考えられます。

画像4

見てわかるとおり、情報量が多いからといって、他の人より知っているとは言えないでしょう。
BさんやCさんが知っていることを、Aさんは知らないのですから。

自分が見たものが全て!と思っていると、それ以外の情報が入ってきたときに混乱します。
私達は、よくこう言うんです。
「全てわかっているなら、別れるような事態にはならなかったでしょう。」
全てを理解していると思っていたけど、わからない部分もあった。
でもその時には、分からない部分がどこかわからなかった。
むしろそんな部分があることも知らなかった。
そんなものです。
依頼者様からいただいた情報は参考にさせていただきますが、情報が間違っている可能性も常に頭に入れています。
そんな冷静な視点も、たまには持ってみるといいかもしれませんね。

ちなみに、工作員は[画像3]のCのような立場にあたります。
依頼者様が見る対象者と、工作員が見る対象者の像は、また異なってくるものです。
工作員が対象者から新たに引き出した情報を元に、彼や彼女とのその後を決めていくという方も少なくありません。

「あなたの彼、こんなことしてたよ」
「君の彼女、あんなことしてたよ」
友人知人からこう言われた時、そんなわけあるわけない!と思ってしまうのは人の心。
しかし、後々になって明らかになって「しまった・・こんなはずでは」なんて時すでに遅し!ということにならないよう、周囲の人の話には耳を傾けておいたほうが良いかもしれませんよ。

ひとりごとメニューに戻る

トップページに戻る