コラム|依頼した情報が漏れたりしない?

依頼した情報が漏れたりしない?

この時期は、蚊が増えてきて張り込みの度に虫刺されの増える垣原でございます。
え、虫除け?うーん、昨年の残りのを使ってるんだけどどうも効き目が弱いみたい。え、、、新しいのを買えってか。そうですねえ。。。

この前、とあるオフィス街で張り込み中に「この対象者って、何分の一なのかな」ってふと思って歩く人をカウントしてみたのよね。15分で300人前後×4=1時間で1200人くらい。5時間はいたから6000人くらいは見てるんだなーって思うと、探偵って目が疲れる仕事だよなあって一人で色々考えてしまいました。

こういうのって、センスもあるけどやっぱりある程度慣れというか経験積まないと何千分の一で対象者を見分けるのって大変な作業かも。

何年やってても、なかなか対象者が出てこないとさっきのだったのかなあ、でも本人は微妙に違うし・・・うーん・・・っと被害妄想のように毎度毎度不安になります。ようやく出てくると、そういうのは一瞬で吹っ飛びますが神経磨り減る仕事であります。

某日、そんなことを考えながら張り込みの終わった後、ずーっとビデオテープの廃棄処理を男性スタッフと二人でやっておりました。

依頼が終わった後の案件のデータは、情報が他に漏れないようきっちり処理しなきゃいけないんだけどビデオテープの処理も一つ。DVD用のシュレッダーはあるんですが、機材が何種類もあるし現場によって使い分けないといけないので(明るいとか暗いとか遠いとか色々ね)
miniDVのやつとかは人力破壊せざるを得ません。

手順はこんな感じです。

・テープのラベルをはがす
・再生して、ほんとに処分していいやつか再度確認する
・どうせ処分するんだけど、念には念を入れて、折ってあるツメを戻して
どうでもいい映像を上撮りで撮影する(壁とか床とか)
・でもって、テープを解体
・ラベルとか紙類はシュレッダー
・解体したテープをさらに、シンクで燃やす。
(※危ないので良い子は絶対に真似しちゃいけませんよ!!)
換気扇を付け忘れると、異臭でクラクラしますが・・・。

と、ここまでやってますのでご安心を。
依頼人さんの知らないところでも、色んな作業があったりします。

この仕事って、料金高いと思われがちですがこういうすっごい人に見えない手間が多かったりします。
そして、それがかなり時間を要してたりもします。神経も使います。何かあったら大変ですから。

あまりにも量が凄いものでお互い途中から無言になってしまいました。一回の調査で何本も撮ったりするので・・・。大して写ってないものでも、万が一間違って上撮りしてしまったりすると大変なので、それがたとえ30秒程のシーンであっても続けて撮らないで取り出して新しいのに替えることが殆どです。

そして、手ごわいのがひたすらビデオをまわしっぱなしで延々と風景が写っているものもあり・・・。
↑対象者がすぐに出てくるとは限らないのでそういうテープが大量にあったりもします。
こういう意味のないものは、依頼人に渡しても景色しか写ってないので本当に要らないテープなのですが、かといってぽいっと捨てるわけにはいきませんから。
何も写っていないといっても、現場で巻き戻しなんかしていると時間がかかるので新しいテープと次々替えていくため無駄なテープが大量に出ることが多いわけです。

最初は「このときはこんな苦労があったなあ」
なんて思いながら作業をこなしていたのですが、途中からひとこともなく家内制手工業のように続けていました。張り込みでお目目が疲れた上に、ずーっとテープの処理をしていてすごくドライアイになりましたが・・・。

しかし、終わったらすっごい達成感でしたよー。

これはあくまでデータ破棄の一部ですが、依頼する方にしてみればデータが業者側に残ってるって気分は良くないと思うのです。きっちり「破壊」してますので心配しないでくださいね。

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