コラム|偽装メールの難しさ

偽装メールの難しさ

堀江さんが武部・息子に3000万円送ったメールの信憑性を巡って世の中大変です。
自民党VS民主党のガチンコ対決はとってもおもしろいけど、わたし的には見てて居心地悪いんですよ。

気が気じゃないっていうか、他人事とは思えないんですよね。

工作を進めていく中で、「ある人が送ったように見せかける」ってことをしなくてはならないことがよくあるんです。

送信先や受取人にある人が書いたと思わせるのって本当に難しいんですよ。

あれが偽装なら、作り手の苦労は手に取るように分かります。
似せて書くことを突き詰めて考えていくと、迷路をさまよう気分で、そのうちわけの分からない行動に走ったり・・・。

まずは頭を真っ白にして、自分を消しちゃう。
そして、Tシャツ・パンツとカジュアルファッションに着替える。やせているならバクバク食べて太り、長髪を短髪にして刈り上げちゃう。そして、いま選挙活動をしてるんだと言い聞かせる。

もっとこだわるなら実際に広島に行ったのかもしれない。
とにかく、近づけるだけ堀江さんになりきって、書いていく。

そんな汗、汗の苦労を想像しちゃうんです。

完全な職業病ですよね。

その人のデータをしっかりと頭に入れ、何通も見て癖を盗んだとしても、出来上がりを見るとどうもおかしい。
また書き直すんですけど、これも変・・・。この繰り返しなんです。
もう文章力とかそんな次元の話じゃない。
どこまでその人になりきって、しっかりイメージと自信を持って書けるかに尽きるんです。

実際、私が作るとき、キャバ嬢や看護婦に扮したりともうコスプレの世界ですし・・・。

たった一通でそんなに金とるのか!

こう思われるかもしれませんが、人知れず、実は泣きたいほどの研究と努力をしているんです。だからその苦労が報われるととにかくうれしい。自民党VS民主党で軍配はどちらに上がるか分かりませんけど、偽装であるなら、とにかく書き手が誰なのか知りたいです。

世間からは非難されるでしょうが、私は飲み友達になれそうな気がします。

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