バツイチ奮闘記|番外編―息子の成長

番外編―息子の成長

このコラムを長く続けている中、
このたび、バツイチ探偵の息子も20歳となりました。

自分より背が高くなり、かわいらしい声が野太くなり、ちらほらヒゲが生え、
息子(男の子)の成長は、決して美しいものではない、と思いました。
イケメン芸能人の母であれば、また違う見解なのかもしれませんが・・・
女の子が美しく成長する、いわゆる蛹から蝶へ、とは大違いです。(笑)

バツイチ探偵は、誕生日を迎えた息子にメールを送りました。
20歳ですから、普段ではあり得ない、ここ一番のヨイショメール。

『誕生日、おめでとう。
20歳の感想は? 大人の階段、一歩一歩着実にね。
あなたが無事成人し、母は嬉しいです。』

息子は長野県で大学テニス部の合宿中。
送信してから24時間が過ぎたころ、息子からメールが届きました。

合宿に入ってから初めて届いたメールでもあります。
やはり期待しますね~。母としては・・・

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『知らないうちに迎えていたので、実感はございません。』

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へっ? こんだけ? これだけかい!

息子も順調に親離れしている、と思いましょう。そうじゃないと困ります。

バツイチ探偵のように、母一人で子育てをしている女性は多いと思います。
悩む事なく順調に進む子育てなんてありません。
親も悩みながら親になっていくのです。

息子が20歳になって思う事・・・
どんな状況であっても、親は子供から目を背け逃げてはいけない。

子供への親の期待は、親の我儘なのだと痛感しています。
息子は自分の意志を通し浪人という厳しい道を選びました。

そして自分で手に入れられた達成感を経験でき、充実した大学生活を送っています。
息子が自身の力で歩み出している姿に、細やかな安堵感を抱くバツイチ探偵でした。