バツイチ奮闘記|100年後の東京はこうなっている!

100年後の東京はこうなっている!

最近流行っているスマートホン。皆さんもう使われていますか?
自分が子供のころからあったものは、その派生商品が出てきたとしても使い方のイメージも付きやすいんです。
例えばレコード→テープ→CD→DVDのように、ですね。

けれど昔っからしてみたらSFの世界でしかなかったようなものが出てきました。
この間、うちのスタッフの千葉が面白い画像を持っていたので見せてもらいました。
20世紀初頭の雑誌で「100年後の2011年はこうなっている!」という予想を書いたイラストです。

2011年の東京

服装がいわゆる「SFちっく」なだけで、後はもうすでに実装されていますね。
しかもよりスマートに、コンパクトに。
テレビ電話なんて、私が子供の頃は自分が生きているうちにそんなものが出来るなんて全く思っても居なかったんですけど、気づいたら遠く離れた人と、持ち運べるほど小さな機械一つで話が出来るようになっていました。
映画館の映像が飛び出してくるなんていうのも、いまや3D映像で可能となり、より迫力のある映像を見ることが出来るようになっています。
そしてそれは家庭でも手軽に楽しめるようになっています。
時代の移り変わりって本当にめまぐるしくて、私が死ぬまでには個人で空も飛べるようになるんじゃないかしら?と思ってもあながち間違いじゃないような・・・?

それはさておき、スマートホン。
長い前置きを話した通り、スマートホンなんて私の子供の頃には存在しないものでした。
つまり、どういったものかが全く分からない。
もちろん、時代や世代の移り変わりを私は見てきているはずだし、そのシステムが構築される過程を生きてきてはいたものの、そういった流行のアンテナの優先順位が落ちてしまった今となっては、何をするのも全く初めての経験に等しい。

カメラ?
・・・アプリ??
タップ・・・?

何の単語を聞いても頭にはてなマークが浮かんで、先生役を買って出てくれた息子はやや呆れ気味。
こういうと年寄扱いされてしまいそうですが、もっといい日本語がありそうなものなのに、あえて横文字を使うような説明書・・・使う人を選んでいるような気持ちになってしまいます。
説明書に書かれた単語の意味をまず調べてからでないと文脈の理解が追い付かないので、使い方を覚えるのも一苦労です。

息子はこういう時とっても頼りになるんですけど、甘えてばっかりいるとすぐに見抜かれて教えてくれなくなってしまうし(そういう第六感のようなもの、私に似たのカシラ…)、日々息子とメールをしながら練習中です。

昔は探偵のツールと言えばメモに鉛筆だったのが、携帯が登場してからはとってかわり、そして今はスマホ。
多くのものを持っていなくとも、それひとつだけで事足りてしまうような便利なものが登場すればするほど、そのものの複雑化が進み、一見しただけではすべての機能を使うことは難しくなってしまう。

頭を使えば使うほど人の複雑化は進んで、一見しただけではその人の人柄全てを見通せない。
昔はそんなことあったかしら。
少し話せば滲み出ていた人柄のようなものがどんどん欠落していってしまっているような気持ちになります。
それは昔の人が浅かったということではなくて、どちらかというと「個」を掘り過ぎてしまった人格への危惧のようなものでしょうか。

あらためて、シンプルであることの難しさを実感しております。

・・・なんて、スマートホンから気持ちを逃避させてコラムを書いていたらすでにオチがついたようで。
観念してスマートホンとの格闘に戻りたいと思いますっ・・・!
若林でした。