Q&A|探偵の凡庸性

探偵の凡庸性

探偵という言葉を聞くと、映画・ドラマなどで取り上げられるそのキャッチーな響きや裏側の世界の人(なんの裏なのかは不明ですが…)という怪しいイメージから、さぞかし奇抜な格好をした個性的な変わったスタッフばかりが集まっていると思われがちです。
そのため、相談者様と実際にお会いした際、「とっても普通な方で安心しました」というお言葉をもらうことが多いのです。
いえ、安心していただけたならば、もうそれは何も言うまい。という気持ちではおりますが、心のどこかで(やっぱり変なイメージ持たれているのだな)という諦めにも似た再認識をする機会ともいえます。

コラムでも何度かお話していることかもしれませんが、私達、普通ですよ。(※但し見た目に限る)

尾行するときに町に溶け込まなければならないので、少なくとも見た目は、私達故意に普通にしています。
それに、上記したように、相談者様と初めてお会いするときに、やたら目立つシルクハットにトレンチコート目はぎらついて顔に謎の切り傷が…、などというザ・探偵といったいでたちだと、目立つ目立たない以前に不審に思われてしまいます。
ですから私達、銀行員や受付嬢なんかよりも、よっぽど見た目にこだわっているつもりです。

さて、先ほどから見た目の話にのみ終始しているわけですが、それでは探偵というのは皆普通の、そこいらにいるような人達の集まりなのかというとそうではないのです。うちの探偵たち、それはそれは個性的な性格の持ち主ばかりです。
細かくは探偵たちのブログを読んでもらえればわかると思いますが、無口過ぎて依頼人様としか話さない人とか、本当に冗談抜きでゆで卵しか食べているのを見たことがない人とか、本当に冗談抜きでコーヒー牛乳しか飲んでいるのを見たことがない人とか、本当に冗談抜きで事務所の誰もその人がものを食べているのを見たことがない人とか…。
技術的な面では、その特異性はどの職業にもいえることですから、ここでは割愛します。
ただ、性格の面では、「今までこんな人に一度も会った事ない!!」という人ばかりですね。

では、個性的なことは、凡庸であることよりも優れているのか、劣っているのか?
思春期のときに陥りそうなお悩みにも思えます・・・。個性的であることに固執する時期もあれば、凡庸性に安寧を見出す時期もありますよね。
が、先にも伝えたように尾行をする上で私達は凡庸であることを選んでいますし、その必要があります。
しかし、大きな意味で、うちの事務所はどうか?と考えると、やはり性格の部分が出ているのでしょうか?個性的な方に傾くと思います。

事務所の個性、つまり会社の方針というか考え方は、いい意味で個性的だと思います。
探偵を生業としているぐらいだから、世間一般的に考えて当然変わっているというのはなしにして、あくまで探偵業界から見て、という話をしております。

うちの事務所、本当に損するようなシステムなんですよ・・・。
これ、変わってませんか?

会社として一定の利益を上げて経営していかなければならない以上、会社が多少いい目を見るような経営スタイルをとるのは当然のことでしょう。探偵業に限らず、全ての会社が、逆に言えばそうであるからこそ倒産せずに続けていく事ができるわけです。
ではなぜ、うちは損するようなシステムなのに続けられることができているのか・・・?
それは、あくまで相談者様、依頼人様の立場に立って、明瞭親切なシステムにすることで、最終的には相談者様、依頼人様の信頼を勝ち取ることができ、リピーターにすらなりうる信頼関係の成り立った方々と出会うことができるからなのです。

別れたいのに別れられない、毎日が苦痛で仕方がない。
一時の感情に任せて別れてしまったが、あの人がいなければ生きていけない、復縁したい。
ある意味切羽詰った方々を相手にすることが多い業界です。
その為、悲しいかなその不安定な精神状態に漬け込む悪徳な業者がはびこっているのもまた事実。
その中であって、ちょっと変わった趣味や嗜好を持った個性的なスタッフたちが、この方のためならと一致団結して動かしているのがうち、FAX探偵ドットコム社です。
一見凡庸で、その実かなり個性的なわが探偵社を、今後ともよろしくお願い致します。


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