11月のエイプリルフール
突然ですが、松任谷由実さん作詞作曲の「11月のエイプリルフール」という曲をご存知でしょうか?
私は正直曲を聴いたことはないのですが、ふとしたきっかけでこの楽曲を知ることとなりました。
みなさん、この曲名から何を思い浮かべますか?
ご存知のようにエイプリルフールといえば、4月1日のこと。
この日は誰が嘘をついても良しとされる日、ちょっとした出来事でも嘘でしょ!?と疑ってしまう日でもあります。
そんな、「嘘でしょ?」と言いたくなるような出来事が怒ってしまった女性が主人公の曲なのです。
それでは、その歌詞を抜粋して書かせていただきますね。
歩道橋の下をランプの河が流れてた信号で止まるとみんな赤くなった
もう会うのはやめにしようと彼が言ったとき笑ってうなずいた11月のエイプリルフール
ほほをつねっても痛くは感じないくらい冷たい夜風がジャンバーの方を抜けていった
もう会うのはやめにしようと彼がくりかえし打ち消すジョークを待ってた私
歩道橋の橋でふりむく彼に手を振ったひきかえして抱きしめる気がしたエイプリルフール
こんなのうそよ こんなのうそよ
うーん、悲しい曲ですねえ。
恐らくは、この女性は付き合っていた男性に振られてしまうなど思いも寄らなかったのでしょう。
だからこそ、なおさら信じられないし、思わず「嘘でしょ?」と思ってしまうという状況ですね。
最後のこんなのうそよ こんなのうそよと二回くりかえすのが、なんとも切ないですねえ・・・。
もちろん、恋人から別れを切り出されて、それを当たり前と感じる人も少ないかもしれませんが、
一緒の時間を過ごしてきて、お互いの気持ちのそこまで温度差ができてしまうと、その時点で二人の間の距離は離れてしまっているのかな、と思ってしまいますね。
翌月の12月には、なんといってもクリスマスという大きなイベントが待っています。
世の中の風潮として、11月に入ればもう町の中はクリスマス色に染まります。
流れる曲も、いつも行っているケーキ屋さんも、テレビで流れるCMさえも、クリスマス色。
そのため、一年の中で一番の恋人達のイベントが盛り上がるといってもいい12月には新しいカップルが誕生しやすいという傾向があるようです。
これはアンサーに来られるお客様を見ていてもわかりますね。
冬に入り年末が近付いてくればくるほどお客様のカップル率が飛躍的に上がります。
悲しいかな「イベントを一緒に過ごす用の恋人」なんという安易な考えで、気軽な気持ちでカップルに収まるという方達もいるようですが、それはそれ、楽しくイベントを過ごすことができるのであればそれはいいことのように感じます。
一方で、すでに付き合っているカップルにとっては、大きなイベントというのはお互いの付き合いを改めて考えるきっかけになるのかなと感じています。
順調にいっているカップルであれば、お互いの為にかってあげるプレゼントをどうしようとか、去年はあそこに行ったから今年はここに遊びに行こうとか、とてもポジティブな想像を膨らませます。
しかし、少しお互いの間に距離ができ始めているカップルにとっては、「せっかくのクリスマスを、こんな微妙な気持ちで過ごしてしまってよいのか?そもそもこのまま付き合っていて良いのか?」というネガティブな想像をしてしまうようです。
新しいカップルは、とても軽い気持ちで付き合い始めてクリスマスを過ごすというのに、すでに付き合っている二人はとてもシリアスにクリスマスを捉えてしまう。
難しいものですよね、男女のことって。
そんな複雑な男女が11月を迎えているわけですが、新しいカップルになるのか、もしくはすでに付き合っているのかそれはわかりませんが、今年もアンサーには様々な思いを抱えたお客様がカップルという形でいらっしゃるのかな、としみじみ思うこのごろでした。