Q&A|オールマイティーワード、文化?

オールマイティーワード、文化?

今月はゾロ目好きの方にはたまらない月ですね。
2011年、今年のポッキーの日はどうなってしまうんでしょうか。11月11日は是非ANSWERにてポッキーをつまみにお酒をお飲み下さい。 11月にはこんな呑気なイベントだけというわけではなく、3日には「文化の日」も存在します。普通にカレンダーに書き込まれたわが国の祝日、休日が増えることは感謝の一言につきますが、そもそも文化の日とはどのような意味合いでつくられた祝日なのでしょうか。

祝日法によれば「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とした大層ご立派な一日のようです。そして毎年毎年この日は晴れることが多いらしく、別名「晴れの特異日」としても有名なのだそうです。素敵じゃないですか?自由と平和を愛する日が毎年毎年晴れるなんて。

ところで文化と聞くと私なんかはある人の顔が思い浮かんでしまうのです。

いわずとしれた石田純一氏です。
彼の名言?といえば「不倫は文化」ですよね。

実際にはその言葉の前後にものすごく長く話していたようで、記者がその言葉のみを抜粋したがために生まれた幻の名言なのだとか。ただどんな言い訳をしようとも石田氏が不倫をしていたのは事実ですから、体現してしまっていたわけですよね。

しかし、一言で文化といってもその実ものすごく奥が深くて幅も広い言葉だと思いませんか?

「不倫」などという俗物的なことから人の死をどう受け入れるのかその「弔い方」といった精神的な事柄まで含まれるわけですから。逆に言えば、"これは文化なのだ"といってしまえばある程度の格好はつく、といった逃げ道にもとれる使い方を許してしまうことにもなると思うのです。

同じような言葉に"芸術"というものもありますよね。

例えば街中で素っ裸で横たわる女性を写真で撮影する。法律的な観点で言えば「猥褻物陳列罪」という列記とした犯罪であり、「迷惑防止法違反」とかにもなるんですかね?しかしやっている本人からずれば「これは芸術作品の創作である」と主張することもできるわけです。確かに名だたる天才たちの作品、ダビデ像やらミロのヴィーナスやら裸の作品はあります。時代が違うといったらそれまでですが、時が違えば栄誉、犯罪と二極化してしまうのも極端な気はします。しかし、やはりその時代、その場所、その人たちの感覚などを考えると大抵の人には受け入れられる必要性があるのだと思います。

文化も、もちろん芸術も。なぜならば、それを行う人物もそれを見て判断する人物も同じ文化圏にいるはずだからです。その人達に認められないということはある意味それは文化では無いという一つの答えにもなり得るのです。

では、少し戻って「不倫は文化」という言葉。確かに不倫を題材にした映画や小説などは数多く存在し、その人道に外れた事ゆえの危うい輝きは色褪せることなくあらゆる年代の作品に書き記されています。ということはいつの時代にも不倫は存在し、わたしたちの日常の中に見え隠れしているのも事実でしょう。日常の中に存在しているということは、もうその時点で文化ということが当てはまるのではと思いがちでしょうが、それは違います。なぜならば、不倫は、それに関わっている人物がみなそれを受け入れているわけではなく、常に否定の心情を伴ってそこに携わっているからなのです。要するに、みんな好き好んで不倫をしているわけじゃなくて、今の状況に満足している人なんてほとんど存在しなくて、みんな不倫を止めたい、どうにかしてこの状況を改善したい、この関係を解消したいと思っているからです。否定されつついたしかたなく存在しているものなんです、不倫は。そんなものが、文化とは呼べないですよ。

辞書で文化と引くと、人間が社会の成員として獲得する振る舞い、などと書いてあります。つまり私たちが普段生活している中で行い、感じ、成しているものを文化と読んでいるのです。日本人が挨拶の時お辞儀をするのは日本の文化であり、外国からはおもしろいと思われているようです。しかし私たち日本人からしてみればどこもおかしいとは感じておらず、あたりまえのものと捉えているはずです。

つまり、不倫をしている人がそれを当たり前と感じ普通であると思っているならば、そして周りにいる私たちもそれを受け入れるならば不倫は文化たる根拠をもつのです。しかし実際はそうではありません。アンサーにいらっしゃるお客様のなかにも、自分が不倫をしている、不倫されていると悩んでいるかたが多くいらっしゃいます。皆様一様に悩み苦しみ、この状況を変えていきたいとご相談されていきます。こんな方達をみていると、とても文化だなんだと肯定するようなことはいえません。きっと、今もどこかで不倫という不実に足を踏み入れ苦しんでいらっしゃる方がいると思います。なるべく自分の足で、その偽者の文化圏から歩み出てほしいと思います。

しかし、精も根も尽き果てて、それでも歩み出ることができないという方がいらっしゃるのならば、私たちがお力になります。本心を吐露するにふさわしい、少し強めで美味しいお酒を用意して待っています。


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